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今週の怪文書 No.393

某民間資格は第二の漢検!?

 漢字検定でボロ儲け。その金の使い道を間違って世間から白い眼を向けられ、マスコミからも袋叩き…。結局、元の木阿弥のタダの人になった親子がいた。筋書きはその漢字検定の二番煎じだが、いかにも国家試験を受けての認定資格のように見える、民間主導の資格がある。防犯、防火、防震、防災と、あらゆる防災の知識、技量をもち、いざという時に役立つとしているもの。その資格を取った人はすでに全国で数万人おり、地方自治体の中には、この資格保持者に一目置いたり、優遇する傾向すらある。
 この資格を認定するのは「日本防○×○×○×会」。多くの元高級官僚、政治家が役員に名を連ねているが、儲かっているのに法人税、所得税、消費税も払っていないとする告発怪文書がマスコミへ届けられている。差出人が明記されているが、架空の名前。宛先は〈○○新聞社会部漢検担当者殿〉となっているが、マスコミ以外に〈国税当局及び都税当局宛郵送済み〉と書かれている。まずは怪文書の内容を。
〈「○×○×○士」という民間資格をご存知でしょうか。この資格は社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために充分な意識・知識・技能を有するものとしてNPO法人日本防○×○×○×会が認定した人たちです。日本防○×○×○×会は、○×○×○士制度の普及と○×○×○士の認証・養成を行う特定非営利法人です。国民運動としての活動を行うために、特定の行政機関、各種業界等に属することなく、防災関係者や自治体職員OB、経済界、学会をはじめ広範な団体代表、防災関係者等によって組織されています。現在数万名を超える○×○×○士が誕生しています。会長はA元内閣官房次長、理事長はB元厚生労働省開拓局長です。最高顧問にはC元内閣官房次長、常任顧問にはD元消火庁長官が就任されています。錚々たるメンバーです。が中味はどうでしょうか。〉
 すべての災害に対応できる人材を育てる意図そのものは結構な話。ただし、国や地方自治体がやるべき仕事を民間団体が主体でやり、いかにも国家資格らしきものを認定しているという不思議。問題はこれからだ。怪文書では、団体名、個人名など全て実名で登場。
〈日本防○×○×○×会の決算書を見て、中味を精査したところ、収入面は収益事業の体をなしてますが、法人税、所得税等の申告がなされていません。また試験料、教本代等の消費税も未納です。明らかに脱税行為。これも全てE専務理事の指示です。全ての元凶は協会専務理事E、理事長Bです。○×○×○士制度を作った功労者、貢献者とかNPO、ボランティアとか言っていますがカネのためは疑いのない事実、NPOを隠れ蓑にしたあくどい金儲けそのものです。役員活動費はほとんど飲み食い、家族の経費。理事長は新幹線代をとりながら、自ら車を運転、高速料金、ガソリン代を請求。明らかに背任行為です。やりたい放題、使い放題、何でもありの団体です。第二の漢検に?〉
 高級官僚からの天下りにしては、せこい錬金術だが、脱税行為、背任行為は真相の追及が必要だ。また、これだけ著名な人物を顧問に据えているのだから、血税からの補助金が出ていないのか、監視、監査もすべきだ。それにしても、確かに不思議な組織ではある。
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