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今週の怪文書 No.398

業績悪化FC店の悲鳴

 牛丼、天丼、寿司、カレー……。ノウハウを教育され、共同仕入れ、看板料、ロイヤルティなどの支払いにOKすれば、小資本でも自分の店が持てる。そんな甘言につられ参加したフランチャイズで、若きフランチャイジー(以下、ジー)が困難に直面しているとの怪文書が話題を呼んでいる。不況で業績が悪化し、倒産、借金を背負って一家離散も珍しくないのだという。怪文書では、国の施策、オーナーが悪いと決めつけている感はあるが。まずは、怪文書の内容を。差出人は、〈百姓の友〉。
〈フランチャイズ(FC)につき一言申し上げます。現在FCは無法状態である。フランチャイジー(ジー)は、破算、一家離散、自殺と国の無策に苦悩する。A食堂、女性向けB飲食店、C牛丼等のジー達が、A食堂本部を詐欺的だと訴え、被害者の会も全国規模に。B飲食店は中高年女性を対象に低コスト・高収益の事業と宣伝し急成長したが、ブーム終焉、不況で多くが撤退、係争へ。廃品回収、大型家具調度品の片付けから引越し後の掃除までやる便利屋チェーンは、ジーから大きな契約金を取りながらノウハウ伝授もせず、集めた金で新規ジーを募集するマルチ商法的なやり方で悪質。(介護ビジネスの)要介護者の保護のためにも、FCの定義の広範囲化、厳格な登録制の導入、ブローカー規制、開示規制の徹底、優越的地位の濫用防止等詐欺・不公正取引の防止等FC規制母国の米国の「連邦・州」並の体系的規制の導入が急務である。米国ではFC法は投資家保護の証券取引規制に倣って州が先行導入した。投資家保護と同じ当局である。〔定義〕FC詐欺防止のため、1,商標の使用、2.加盟店からのロイヤリティ等徴求、3.経営指導による統一的運営、のいずれかに該当するもの。NY当局は空手道場を隠れFCで摘発、罰金徴収。〉
 廃品回収や介護ビジネス、柔道場までもフランチャイズ化しているとは大きな驚きだが、ハンバーガーや鶏の唐揚、ドーナツチェーンの全盛時代から考えれば、内容は大きく変わっている。立ち食いだけの店から、老若男女の社交場にもなった。牛肉を扱う店では、一時は米国からの不正輸入肉の混入騒動や、焼き肉の原料が原因とみられる食中毒事件なども発生しピンチにも瀕したが、うまく改善に繋げられている。
「店は、草創期からいろいろなトラブルを抱え、乗り越えてきました。店舗設定は、人が多く集まる場所。電車やバスのターミナル、繁華街、学生街などがベストです。しかし現在は、同業他社が同じ地域で売り上げを食い合っている。店舗改装、調理器や看板、商品材料の仕入れも本部の指令通りやるし、本部もやってくれますが、少し商売を覚えると、自分のカラーを出したい経営者もいるわけです。妥協点でぶつかり合いもあります」(フランチャイズに詳しい雑誌記者)
 怪文書の本旨はジーの本部への怨み節ともとれるが、差出人の〈百姓の友〉は、〈百姓(ジー)は生かさぬよう殺さぬようか〉と自嘲気味に結んでいる。
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