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今週の怪文書 No.400

乱発! 無差別FAXの“中身”

「知らない会社や団体から、儲け話のセミナーやるから来い、こんないい商品出たから買えって、1日に何枚もFAXが勝手に送られてきて、困りきってます」。複数の友人からそんな“迷惑FAX”の話を聞かされた。電話番号やFAX番号、社名まで変えたりと、あの手この手で迫ってくるのだという。我が家にも確かにその手のFAXが入る。最新版はこれだ。A4判用紙1枚1頁、ワープロ打ち。〈経営の方へ〉のタイトルが付いている。経営者ではないが、面白そうなので内容を覗いてみた。
〈先着順です! 満席になり次第、受付を終了させていただきます。公的融資・補助金 無料説明会のお知らせ。日時:平成22年2月×日 13:00〜15:00 会場:××ホテル本館3階××の間 費用:無料(希望企業のみ実施する個別相談も無料で承ります)。
 今、国・都道府県・公的機関等々の中小企業支援策は、〔やる気のある中小企業〕に集中しています。このセミナーは「やる気」がある企業を応援する法律「中小企業新事業活動促進法」に基づいた、国や都道府県・公的機関の中小企業支援制度について、わかりやすくご説明いたします。
 この制度は業績が悪化した企業のためだけでなく、元気な企業に対しても有効です。しかも、単発的な緊急融資と違い、継続的な支援があります。是非、この制度を利用してこの不況を乗り切りましょう!
〔承認企業の主なメリット〕◆経済産業省補助金5000万円等(いずれの施策も別途審査があります)◆政府系金融機関による優遇融資制度(例:返済期間10年 10年後一括返済)さらに、公的なお墨付きを得ることで企業価値・信用力・営業力アップ、広告宣伝効果があります。対象企業:中小企業で設立より1年以上(個人事業主からの通算可)・業種不問(金融業、風俗関係者等は除く)〉。そして当日のセミナーのプログラムとして、〈・「公的融資・補助金」を本当に使うためには。・新事業活動促進法承認企業のメリット。・活用事例(製造業、建設業、サービス業、飲食)。・銀行から借りられる会社と借りられない会社。・審査する側の見解とその突破方法。〉
 …について、主催者の代表が講義することになっている。中小企業が借りられる公的資金の借り方まで懇切丁寧に教えてくれて、無料? 参加者にはオイシすぎる話だが、主催社側に特に裏の意図があるとはこの紙片からは読みとれない。それにしても、一流ホテルの部屋を借り切るだけで何10万円とかかるだろうに、今時、太っ腹な会社があったものである。ただし、ちょっと気になるところはある。プログラム、講師の紹介をした後に、〈FAXで今すぐお申込下さい〉としてFAX番号は書かれているが、問い合わせしようにも電話番号も書かれていない。「先着順だ」「今すぐ申込め」と考える余裕をもたせず、オマケに、このFAXの案内が必要なかったら、FAX番号を書いて送り返せとなっている。無差別にFAXを送りつけているということだろう。
 今、巷では“迷惑FAX”がピークに達している。中には不真面目な一発屋もいるとか。ご用心、ご用心。
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