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今週の怪文書 No.401

新興宗教団体どうしの罵り合い

 いま何故? と、ちょっと首を傾げたくなる内容の怪文書がバラ蒔かれている。B4判1枚の両面に派手に印刷されたもので、タイトルは〈5分でわかる!!  ○○○教の変節ぶり〉〈ウソ!?  ○○○教の御本尊さまって実はニセモノなの??〉。人口に膾炙する宗教団体を揶揄、誹謗中傷する内容。
 肝心の本文は4コマ漫画で、○○○教信者のお婆さんと、その家を訪問した反○○○教信者の会話集。「こんにちは〜! 反○○○教で〜す♥」「何しに来たのよ! うちじゃなくて他回ってよ!」「まあまあ落ちついて。×教では勤行の仕方を変えましたよね?」「あんた達には関係ないわよ!」「修行の根本の勤行を勝手に変えるなんておかしいと思いませんか? しかも、唱題だけでいいなんて。これでは『怠行』ですよ」「フン! あたしはちゃんとやってるわよ 時代と共に変って行くのよ!」「それだけじゃないですよ。今までこんなにも変ってきたじゃないですか! どうしてわかんないかなぁ〜」。〈ト書きで〉御本尊様へ参詣しない(今は脱会しなければ参詣できないけど……)。
「受戒がない。観念文の改ざん。改ざん本尊販売。戒名否定。こんなに次々と化儀を変えるのは新興邪宗教の特徴じゃないんですか! 周りにこんなこと増えてませんか? 病気や事故による病死!!  自殺! 突然の発狂!」
 どうやら、新興宗教団体同士の罵り合いの場面らしい。信者でなければ理解できない用語も入っているようだが、その部分は割愛した。
 裏面は「本尊ニセモノ」説。素人目には区別はつかないが、怪文書では2種類の本尊のコピーを並べ、ここが違うと解き明かしている。
 それにしても、宗教人の語る言葉の恐ろしいこと。
〈開眼がない“魔”のすみか? 本尊を開眼供養せざれば、家に主のなき盗人が入り、人の死するに其の身に鬼神入るが如し(開眼のない本尊には魔や鬼神が入り込む)。最近、こんな“現証”が多くありません? ・やる気が出ない・引きこもり・鬱病・自殺・ガンの多発・大事故の多発・突然死・最愛の人を亡くす・火事…・ペットの異変・異苦・離婚・一家不和〉。
 よくぞこれだけ世の中の困り事を並びたてられたもの。まるで辻占師の覚え書帖の内容のようだ。○○○教は一時急成長し、信者数もお布施の蓄めぶりも目を見張るものがあった。しかし、この2〜3年、教団の老化現象が目立ち、凋落ぶりが表面化している。反○○○教団体としては、この際一挙に蹴落とそうと、怪文書バラ蒔き戦術に出た可能性はある。団地のポストに入っていたから、おそらく万単位で刷られたはずだ。どっちもどっち、お金持ちのコップの中の争いだが…。
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