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今週の怪文書 No.409

内定取消の恨みつらみ!?

 景気が上を向きつつあるのか、停滞しているのか、素人にはまったく判断できないが、今期こそ黒字にと息巻いていた企業が下方修正、赤字転落予想へなんて例はいくらでもあった。合わせて、人材確保と叫びながら、今年もたくさんの内定取消者が出た。人生のスタート時の内定取消は、奈落の底へ突き落とされた気分だろう。現在、市中にたくさん流れている「大型メーカー」(東証一部上場。本社=東京)の怪文書が出るきっかけとなったのは、多数の内定取消騒動だといわれている。同じ内容の怪文書を何度も出してののしりまくる、内定を取り消された面々か、その応援団。少々言葉が過ぎる場面もある。まずは怪文書の内容を。タイトルは〈D大型メーカーを頂点とする企業集団犯罪を告発〉。
〈当社D大型メーカーは現在×人の内定取消を敢行しました。その手口は残酷とも言えるものです。業績によって、今後も実施する見通しです。当社D大型メーカーは、辞めさせる人間に、人格なんてありません。興信所を使って抹殺するのみです。あらゆる犯罪行為で、Bコーポレーションとともに御用となります。現在開発中の太陽光発電なんてお笑いです。下請けに丸投げしているのが現状です。そもそもD大型メーカーに開発能力なんてありません。
 詐欺横領文書偽造等あらゆる不正行為で産業経済省所管の独立行政法人エネルギー・技術等開発から補助金を獲得するのです。子会社のインポ(子会社S社の略称)なんてプロジェクトを成功した試しはありません。プロジェクト潰して課長になるNなど不良品を関連会社に高く売りつけるだけの無能物集団です。特に○○○は、インポの中でも最低の部類に位置し、今まで役に立ったことは一度もありません。こういう役に勃たないインポテンツ社員が残り、将来性のある人材を切る。身内として、こんな犯罪企業は潰れて貰いたいものです。皆様には大変ご迷惑をおかけしております。〉
 怪文書中では、社名、人名ともに実名で登場している。それにしても、10名近い就職内定者が取消処分されたことに対する怒りのはずが、“当社”を名乗る自称社員の私憤に化けている。労働組合なら正当な対峙で交渉できる。しかし、労組の匂いのかけらもない。3人の上司(?)をののしり、挙句の果てに、会社は潰れたほうがいいとまで言いきる。いったいどういう当社の人間なのか。怪文書はまだ続く。
〈D大型メーカーの製品は「値段が高い」「質が悪い」「耐久性がない」などいろいろ言われています。おまけに企業モラルのなさは超一流です。責任転嫁なんて当たり前。検証データなんてほとんど捏造です。子会社のインポは、パッケージソフトは自社開発しているように見えますが、実はすべて外注してます。だから高いのです。〉
 会社が偽の書類で公的資金を引っ張り出している。けしからん、というのなら、具体的なデータを添えて内部告発すれば、堂々たる社会正義の士だ。根拠も示さずに個人を誹謗中傷するのは、天に唾することだ…。
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