株式会社日本ジャーナル出版

www.nihonjournal.jp

今週の怪文書 No.413

刑務所内の“監視”への不満

「刑務所」という言葉から想像するのは、娑婆と切り離された別世界、最果ての地、独房、イジメ、厳しい規律など、良いイメージがない。その刑務所の実態を知らせるとする怪文書が、小誌編集部に届けられている。刑務所内には、監視カメラとは別に音声機能付きの隠しカメラがあり、手紙の文字まで読みとっているのだとか。もし内容が真実なら社会問題化しそうな話だが、真偽の見極めは怪文書を読んでから判定を。怪文書は、A4判用紙7枚の頁にワープロでびっしり打たれた大長篇。
〈刑務所・拘置所職員が、警察・検察の依頼で、受刑者・収容者の個人情報等を警察職員・検察職員に違法に漏らしているとしか考えられない事実と、刑務所・拘置所の受刑者・収容者の生活する房に受刑者・収容者には分からないように、隠しカメラ(監視カメラとは別で、リアルタイムで受刑者が書いた手紙の内容、文字が分かる音声機能付きのカメラ)を仕掛けて、その隠しカメラで知りえた個人情報・犯罪に関する情報(受刑者同士の会話・刑事民事裁判の訴訟活動内容・独り言・生活状況等)を違法に漏らしているとしか考えられない事実等を報告します。
 まず独居房の監視カメラですが、収容者が暴れたら収容される保護房と、時折少し騒いだりする収容者の為に、房内(外部)から見えるように設置されています。しかし、私が収容された房では、隠しカメラが設置されているとしか考えられない事に気付きました。
 カメラは一切見当たらず、刑務官も私の房には監視カメラは設置していないといっていました。隠しカメラ(設置)は、重大事件の容疑者・警察関係を告訴・民事訴訟中の人間をその房に収容し情報を取得する為しか考えられません〉
 怪文書制作者の言い分は、「事実といってもいいのではないか」「カメラが設置されたとしか考えられない」と想像、仮定の話で綴っている。「警察が裏金を作っている。デッチ上げ調書の話も本で読んだことがある。それを否定するというのは、そっちがおかしい」。結局、この怪文書制作者が自ら体験したことは、刑務所内で本当は1人で風呂に入ったのに、妻を驚かそうと「仲間と入った」と手紙に書いたら、担当刑務官が上司に「なんで彼が2人で風呂に入ったんだ」と怒られ、担当官が「1人でです」と言ったことぐらいだ。
 確かに刑務所では、いろんなことが起きてはいる。言うことをきかない収容者が皮製しばり具をつけさせられ、水を大量に浴びせられ死亡事故になったこと。刑務官がワイロをとり、服役中の暴力団員にタバコを供したり、携帯電話を貸してやったなどということもあった。刑務官の仕事はつらく孤独だ。その環境を改善しない国にも責任の一端はある。
Copyright ©2002-2016. 株式会社日本ジャーナル出版. All Rights Reserved. 無断転載複製禁止.